美しい金銀宝石は、英雄やお姫様の身を飾り、あるいは神秘的な力を秘め、ファンタジーに華やかな色をそえて夢の世界へ誘ってくれます。
けれども、ルビーやサファイヤくらいなら、これがどんなものかすぐにイメージが湧くのですが、ラビス・ラズリとかトルコ石、さらにはトルマリンやらベリドットと言われると、なかなかイメージとして浮かんでこないのではないでしょうか。
というわけで、こうしたものの具体的なイメージを知りたい方のために格好なのが、『原色 宝石小辞典』です。
これは、カラー写真で見る美しい宝石のいろいろです。
『原色 宝石小辞典』は、あんまり古くなってしまっているので、今なら、日本ヴォーグ社の地球自然ハンドブック 『完璧版 宝石の写真図鑑 オールカラー宝石130』か、 紀伊国屋書店のポケットペディア『結晶と宝石』あたりがおすすめ。
宝石についてもっときちんと知りたい方におすすめするのは、『宝石は語る ──地下からの手紙──』です。
この本は、ちょっと駆け足で物足りないのですが、天然宝石から、人口宝石、合成宝石に至るまで、宝石全般についての一応の知識を与えてくれます。
あの美しい宝石が、地球の生成に関わる長い旅を経て、どうやって私たちの目の前に現れることになったのか──、これは非常に素晴らしい夢のあるドラマです。