本屋さんの実店舗に行けない身体になってしまっているのでもっぱら amazon を利用しているのだが、発売当日に品切れ状態になってしまって焦った。
結局、他の通販サイトから無事に購入することができたのだが……、売れているんだねぇ。
訳文がなじみ深い英文翻訳の文体になっているおかげで、英米SFとまったく同じ読み方で、違和感なく読むことができた。
もっとも文体があまりにも英文翻訳調であり過ぎて、これでいいのか? と思わないでもない。
漢文に触れたことはあっても、現代中国の文章は知らないのでなんとも言えないのだが、原文の雰囲気はどんな感じなのだろう。
で、内容はというと、「訳者あとがき」にも言及があるように、ベイリーばりのとんでもないおバカSFだと思うのだが、著者にその自覚があるのかどうか……。
主人公のひとりの動機付けが文革絡みなため、そこだけが妙に重くて全体のおバカさ加減とアンバランスで、正直、わたしはこの作品をどういうスタンスで読んだらいいのかわからない。
この勢いだと全巻刊行されることになると思うので、わたしの中でこの作品の評価が決まるのは、最後まで読み通してからということになるのかもしれない。