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2014年07月15日

『氷と炎の歌』シオンはまさかのドラゴンか?(ネタバレ注意)

唐突に思ってしまった。
あれだけの怪我をさせられて、未だに致命的なことになっていないシオン・グレイジョイって、もしかしてドラゴンなんじゃないのかと……。
あれだけ不潔な環境であれだけの怪我を次々にさせられたら、あの世界の普通だと、とうに感染症に冒されて、最悪、生命を失うか、そこまでいかなくても腕の1本もなくす羽目になっているんじゃなかろうか。
ジェイミーが腕をなくしたみたいに、不潔にしている傷口はまず確実に腐ってしまう『氷と炎の歌』のリアルな世界で、あの不死身っぷりは異常なんじゃないかと思う。
カロリーも栄養も決定的に足りていないのだから、体力も落ちていて、抵抗力もないだろう。
病気にもかかったという記述も見当たらない。
ターガリエンの血が入っているかどうかはわからないけど、なんか怪しい。
なんでもありの『氷と炎の歌』では、本当にターガリエンの血の入っている者のみにドラゴンが現れるものかどうかもわからない気がするし……。

*  *  *

ところで、ジェイミーなんだけど、16世紀前半の神聖ローマ帝国に、青年時代に右手首から先を失った後、精巧な義手をつけて、その後も剛勇の騎士であり続け、80才を超える天寿を全うしたゲッツ・フォン・ベルリヒンゲンという実在の人物がいる(『鉄腕ゲッツ行状記』ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン 著 藤川芳朗 訳注 白水社)のだが、その義手の図を見ると、それは西洋甲冑の技術で作られているように思われる。
甲冑の技術ではかなりの水準にあると思われる『氷と炎の歌』の世界で、しかもジェイミーほどの財力と権力があるなら、あれくらいの義手は作らせられるんじゃないかと思うんだけどなぁ……。
posted by 庵主 at 06:31| 氷と炎の歌 , 
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